2月の第2日曜日、所属している漢方鍼医会の例会に出席してきました。
この日はとても温かく、3連休の中日ともあって、中野は混雑していました。

写真撮影を失念しており、今回の写真はコレだけです…。
午前中は講義が2コマ。
『問診について』
『診察法 東京夏期研について』
今年の夏期学術研修会は「四診」がテーマであり、その準備の為の講義です。
四診とは東洋医学にとっては欠かせないものです。
・望診:見ることで診断。色・姿勢・舌。
・聞診:聞いたり、臭いを嗅ぐことで診断。声・体臭。
・問診:質問することで診断。主訴・既往歴など。
・切診:身体に触ることで診断。脈・腹・患部。
少し話は逸れるのですが、東洋医学には「五行色体表」というものがあります。
自然事象や身体について「木・火・土・金・水」の5つに分類したものです。
鍼灸師の卵である学生達は、授業で丸暗記します。
学生の頃は「覚えるのが大変~!」とだけ思っていました。
が、しかし。
実際に患者さんの施術をするようになって、その重要性に気付くのです。
「何」の病邪が「どこ」を侵した結果、「どんな」症状として現れているのか?
分からなくなっている時ほど、五行色体表に立ち戻ります。
話は戻りまして。
施術のために大事な四診、そのベースとなるのがこの五行色体表です。
身体の脈・舌・腹・尺膚に現れているものをシンプルに受け止める。
簡単なようで難しいのですよね。
今回の講義でも「アラここに書いてあった…」という発見がありましたので、メモをしておきます。
○13難
五色と脈象と尺膚は相応である。
五色 | 青 | 赤 | 黄 | 白 | 黒 |
脈 | 弦・急 | 浮大・散 | 緩・大 | 浮渋・短 | 沈濡・滑 |
尺膚 | 急 | 数 | 緩 | 渋 | 滑 |
○40難
五臓がそれぞれ主るものについて。
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
五役 | 色 | 臭 | 味 | 声 | 液 |
○49難
・正経自病について:
憂愁思慮すれば心を損傷、形寒飲冷すれば肺を損傷、怒気逆上すれば肝を損傷、飲食労倦すれば脾を損傷、久坐湿地・強力入水すれば腎を損傷。
・五邪による病について:
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 腎 |
五邪 | 風 | 暑 | 飲食労倦 | 寒 | 湿 | 五役 | 色 | 臭 | 味 | 声 | 液 |
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